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御用達制度の歴史

日本の皇室で御用達の制度が始まったのは、明治24年のことでした。

当時、皇室の御用達の許可を得ることができた商人は、御用商人と呼ばれるようになり、皇室の御用達となった品物を宮中や宮内庁などに納めることができるようになりました。

この皇室の御用達の制度が始まるまでには、勝手に御用達であると名乗る業者が現れていたため、皇室の御用達を制度化することによって、正規の御用達の業者であるかどうかを宮内庁が管理し、見極めることができるようになりました。

皇室の御用達というブランドを手に入れることができたのは、御用達の制度が存在した64年間で、約110社に上るといわれています。

皇室の御用達というブランドを手に入れることができた110社の業者のうち、国内の業者や商人だけではなく、海外の業者も約18社程度含まれていたのだそうです。

この18社のうちのほとんどを占める12社は、現在でも御用達の制度がある、イギリスの業者で、残りの数はわずかですが、フランスやドイツ、イタリアの業者でした。

国内の業者や商人が皇室の御用達という許可を受けることができたのは、そのブランドを与えられることにより、伝統的な技術を守るためという目的がありました。

海外の業者から日本に渡ってきた品物に関しても、皇室の御用達という許可を受けることで、改めて品質保証がされた形となりました。

皇室の御用達は、現在でも続いている制度ではなく、今では願っても新たにその称号を与えられることはありません。

皇室の御用達というブランドを手に入れることができたのは第二次世界大戦後の昭和29年まででした。

第二次世界大戦後は、商いを生業としている人たちに平等なチャンスを与える必要があり、さらに民主化の意識の波が商業という分野でも高まっていたので、御用達の制度は廃止となりました。

でも今でも皇室の御用達という名目を掲げている老舗のお店が多数存在しています。

これらのお店は、皇室の御用達の制度がなくなる前の第二次世界大戦後より以前に、皇室の御用達の許可を得ていたか、現在でも皇室に品物を納入している店なのです。

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